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北海道

 北海道中学校体育連盟(中体連)は2027年度以降、スケートや水泳など計8競技で道中学校体育大会(全道大会)を開かないことを決めた。日本中体連主催の全国大会がなくなるためで、各競技団体は今後、全道規模の代替大会を開く方向で検討に入った。

 全道大会を取りやめるのはほかに、ハンドボール、体操競技、新体操、相撲、スキー、アイスホッケー。スキーは2030年度からなくなり、その他の7競技は27年度から開催しない。

 いずれも日本中体連が昨年、全国中学校体育大会の開催を見送る決定をしたことから、予選を兼ねていた全道大会もやめる。

 これを受けて道中体連は、8競技の各団体に対し代替大会の開催を検討するよう要請し、理解を得たという。このうち、道ハンドボール協会では、すでに協会主催で全道規模の大会を開く方針を固めているという。

 大会取りやめの背景には、少子化による生徒数の減少で中体連の収入が減っていくのに加えて、物価上昇にともなう開催経費が増えていることがある。各校の部活動ではなく地域ごとのスポーツ活動を広げ、部活動の顧問ら全道大会の運営にかかわる教員が減る見込みになっていることも影響する。

 一方、陸上競技やバスケットボールなど計11競技は今後も全道大会を開く。これらは、部活動がある学校の割合が高かったり部活動の在籍生徒数が多かったりする競技で、全国大会も継続されるためだ。

 ただし、全国大会と同様に全道大会も規模の縮小をめざす。開催経費の30%減や、大会期間を3日以内にするといった具体的な目標が示されており、関係者らが今後、協議していく。

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全道大会の存廃

【継続→経費削減など規模縮小を検討】(11競技)

 陸上競技、バスケットボール、サッカー、軟式野球、バレーボール、ソフトテニス、卓球、バドミントン、ソフトボール女子、柔道、剣道

【取りやめ→各競技団体が代替大会を検討】(8競技)

 水泳、ハンドボール、体操競技、新体操、相撲、スキー、スケート、アイスホッケー

 ※スキーは2029年度まで継続、その他7競技は26年度で終了

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