福岡県

 公立中学校の部活動の「地域展開」に向け、福岡県は5月16日、指導者の登録システム「福岡県地域文化クラブサポートネットワーク」を開設した。文化部限定で、今年度は吹奏楽の指導者を募る。

 登録できるのは、吹奏楽の知識や技能を持つ18歳以上の人(高校生は除く)。活動地域や時間、指導できるパートといった情報を登録すると、県のホームページ上に掲載される。

 指導者を探す市町村や教育委員会は、条件に合う人がいれば県に連絡先を照会し、面談を経て採用につなげる。指導者への研修や、謝礼の金額設定などについては、採用する側に委ねるという。

 県教委によると、文化部のなかでも吹奏楽部は休日の活動が多く、パートごとの専門性が求められるため、指導者のニーズが高いという。

 これまでは、顧問教員らの人脈を頼りに探すことが多かった。担当者は「県内を見渡せば、楽器をやっている人は多いと思う。新システムが、マッチングの手助けになればいい」と話す。

 部活動の地域展開は、少子化への対応や教員の働き方改革のため、国が進めている。運動部については昨年度、県や大学、企業がコンソーシアム(共同事業体)を立ち上げ、指導者の派遣を始めている。

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