東京都千代田区の区立麴町中学校=同区平河町2丁目、2023年7月31日、森下香枝撮影
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 東京都千代田区立・麴町(こうじまち)中学校で、ダンス部の部活動をめぐって保護者が区の教育委員会に抗議文書を提出する異例の事態になっている。生徒の自主性を重んじる教育改革で有名になった麴町中。だが今回は、学校による事実上の「ヒップホップ禁止令」が発端で、国会でも取り上げられた。なにが起きているのか。

 5月下旬、麴町中の保護者46人から区の教育委員会に対し、ダンス部がヒップホップダンスを発表する場がなくなり、生徒が精神的苦痛を受けた、などとして抗議する文書が提出された。

 保護者らへの取材によると、麴町中ダンス部はここ数年、毎年5月の体育祭と10月の文化祭「麴中祭」でヒップホップダンスを披露してきた。発表に向け、部員たちは週2回、ヒップホップ専門のコーチから指導を受けてきた。

記事後半では、学校の見解や専門家の見方をお伝えします

 ところが昨年、学校側が「今…

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