今年の春闘で、中小企業に対する賃上げ回答が本格化している。主要製造業の産業別組織でつくる金属労協が2日発表した中小労組が獲得した賃上げは平均で月8千円を超え、比較可能な2014年以降で最も高い。ただ、上げ幅では大手との差は広がっており、持続的な賃上げには課題が残る。
金属労協の集計では、組合員300人未満の中小労組で、賃上げを獲得した598組合の平均額は月8019円だった。一方、1千人以上の大手労組の190組合は1万2389円で、中小との差は4370円。大手と中小の差は、前年同時期(1818円)の2倍以上に広がった。
賃上げ幅の差が広がる背景に…