「デジサポ!やまなし」のポーズをとるDXリーダーの学生らと長崎幸太郎知事(中央)=2025年3月14日、山梨県庁、豊平森撮影

 中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を、学生たちが支援します――。山梨県がこの春、全国的にも珍しいこんな取り組みを始めた。両者をつなぐ専用サイト「デジサポ!やまなし」(https://dejisapo.dxplatform-yamanashi.jp/)を開設。柔軟な発想と行動力で、「デジタルはちょっと苦手」という事業者を後押しする。

 県が2024年度から進める「DX人材育成エコシステム創出事業」の一環。その仕組みはこうだ。

 まず、県内の大学生らを対象に、プログラミングやデザインなどのデジタル技術に関する約2カ月間の研修を無料で受けてもらう。一定のスキルを習得すると県が「DXリーダー」に認定する。

 3月までに、県立大、山梨大、都留文科大、山梨学院大の学生計29人が認定された。

DX人材の再生産も視野に

 役割は大きく二つある。一つ…

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