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サウジアラビアのガーズィー・ファイサル・エス・ビンザグル駐日大使(左)と、展示を説明する長谷川勝人社長(手前右)=2025年5月14日午後0時26分、静岡市駿河区曲金3丁目、滝沢貴大撮影
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 焼津市に本社をおく老舗プラモデルメーカー「ハセガワ」は今年、中東サウジアラビアに進出する。1970年代から欧州で商品を販売し、現在はアジアでもファンをつかんでいるが、さらなる市場開拓に挑む。

 日本最大級の模型展示会「静岡ホビーショー」開幕日の14日、サウジアラビアのガーズィー・ファイサル・エス・ビンザグル駐日大使がハセガワのブースを訪れた。出迎えた長谷川勝人社長(65)の説明を受けながら、飛行機や車など、展示品を真剣な表情で見て回った。

 ビンザグル大使は幼いころ、飛行機のプラモデルを作って楽しんだという。「とてもわくわくした。(プラモデル文化が)次の世代にも受け継がれていくことを願っている」と話した。

 初めてホビーショーに足を運んだビンザグル大使が同社のブースを訪ねたのにはわけがある。同社が今年、出版取次大手「トーハン」の流通網を使ってサウジ進出を予定しているからだ。

海外展開、実は半世紀前から

 41年に長谷川社長の祖父が…

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