イスラエル軍によるイラン攻撃を受け、岩屋毅外相は13日、「イランの核問題の平和的解決に向けた外交努力が継続している中、軍事的手段が用いられたことは到底許容できず、極めて遺憾であり、今回の行動を強く非難する」との談話を出した。報復の応酬を深く懸念しているとし、「事態をエスカレートするいかなる行動も強く非難する」と自制を求めた。政府は国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を開いて対応を協議した。

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 中東地域の安全保障は日本にも密接に関わる。日本は輸入原油の9割超を中東に依存しており、大半がイランとアラビア半島の間にあるホルムズ海峡を経由する。

 中東情勢の緊迫を受けて原油の供給に支障が出るとの懸念が高まり、原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は12日に一時、前日より10%超上昇し、1バレル=77ドル台をつけた。1月末以来、約半年ぶりの高水準となる。

米イランの対話「日本が後押ししてきたのに」

 とくに懸念されるのが、イラ…

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