創業120年を迎える老舗のヘアカラーメーカー「ホーユー」は、国内市場が成熟するなか、海外展開に力を入れている。日本から遠く約9千キロ離れたアラブの国では、白髪を真っ黒に染める技術を生かした現地ならではの商品が人気を集めている。
もみあげとひげの間塗る姿ヒントに
「Bigen」。主に中東向けのこの商品のパッケージには、ホーユーを代表する商品「ビゲン」が英語で表記されているが、デザインは、日本でのイメージとは大きく異なる形に仕立てられている。
写真に用いられているのは若々しい中東アジア系の男性。そして、口のまわりに携えているのは真っ黒なひげ。同社のロングセラー商品は、販売するサウジアラビアやインドでは、白髪染めだけでなく、ひげ染めとしても知られているという。
発売は2010年。きっかけは中東担当の社員が男性がひげを黒く染めたり、もみあげとひげの間を塗ったりするのを現地で見たことだった。
技術も使い勝手も進化、70カ国で展開
黒いひげは男らしさの象徴と…