新潟県中越地震から20年目の「長岡まつり大花火大会」が始まり、能登半島地震の被災地へのエールを込めた花火が夜空を飾った=新潟県長岡市の信濃川河川敷

 「長岡まつり大花火大会」(長岡花火)が2日、新潟県長岡市の信濃川河川敷で始まり、会場周辺は大勢の人でにぎわった。68人が亡くなった中越地震から今年で20年。夜空に舞う不死鳥をイメージした復興祈願花火「フェニックス」が打ち上がると、約17万人分が完売した有料観覧席では、一段と大きな拍手が起きた。3日まで。

 長岡花火は1879(明治12)年に始まり、戦時中は中止された。戦後の1946(昭和21)年、前年8月1日の長岡空襲の犠牲者1488人の慰霊のため、長岡復興祭(現・長岡まつり)が行われた。その翌年の47年に、花火大会が復活。コロナ禍による中止などを経て、現在に至る。

 開始予定時刻は午後7時20分。慰霊と平和への祈りを込めた尺玉「白菊」3発が上がり、幕開けを告げた。歌手の平原綾香さんの歌「Jupiter(ジュピター)」にのせて上がるフェニックスの直前には、1月の能登半島地震の被災地に元気を届けるための特別な音楽花火も今年は夜空を彩った。(白石和之)

「フェニックス」の仕掛け人 花火に込めた思い

 長岡花火の代名詞とも言える…

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