中部電力は、2022~25年度に計画していた海外事業への投資を1千億円引き下げ1500億円とする。投資を検討していた欧州の洋上風力発電などの事業で、再生可能エネルギー価格の下落や円安により採算が悪化するとみるためだ。林欣吾社長は26日の会見で、「今は(投資先を)厳選するが、その先の投資意欲は変えていない」と述べた。
同社は同日、22~25年度の中期経営計画を見直し、25年度の経常利益の目標を1800億円以上から2千億円以上に引き上げた。計画の中で、今後の成長のための戦略的投資額は計4500億円に据え置いたが、投資先を見直した。
担当者によると海外投資は、「昨今の資源高騰や為替の状況、国際的な再エネ市場の悪化を受けて再度検証し、実効性や実現性が強いものに絞り込んだ」という。
同社は昨年、1千億円を拠出…