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熊本県

 熊本市の市立中学校に通っていた3年生が、いじめが原因でマンションから転落した疑いがあるとして、市教育委員会はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定して、27日に調査のための第三者委員会を設置した。

 市教委によると、男子生徒が昨年9月、福岡市内のマンション10階から転落し、数カ所を骨折して2カ月間入院。その後、通学しないまま卒業したという。転落の翌日までに保護者から「いじめがあった」と相談があり、聞き取りを進めた市教委が「いじめ重大事態」に認定した。

 調査にあたる第三者委員会は、弁護士や臨床心理士、医師らでつくる。委員長を委嘱された八ッ塚一郎・熊本大教授は「つらい思いをされた本人とご家族の気持ちを尊重して調査を進める」と話した。

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