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 首都の玄関口、東京駅前の丸の内にある商業施設「KITTE」。雑貨やアパレルの店が並ぶ中、2、3階に周囲とは少し異質な空間が広がっている。東京大学総合研究博物館と、KITTEを運営する日本郵便が、協働で開くミュージアム・スペース「インターメディアテク」だ。

写真・図版
レトロモダンなフロアに展示される東大の学術標本=2024年7月10日午後1時3分、東京都千代田区、小宮健撮影

【撮影ワンポイント】インターメディアテク

レトロモダンを基調としたフロアに、蓄音機や動物の標本など、多種多様な展示物が並んでいた。フロア中央で、ひときわ目立つマサイキリンの骨格標本を中心にし、広角レンズを使った。脚立は使えなかったため、高い位置からは狙わず、あおり気味のアングルで撮影。個人的に好みのデザインの天井の照明や配管を絡めた。(小宮健)

  • 【特集】いいね!探訪記

 東大が1877年の開学から集積してきた学術標本の数々が展示されている。化石や剝製(はくせい)、鉱物など、多様な資料がクラシカルな雰囲気の中に並ぶ。アート&サイエンスを掲げ、展示の美しさにもこだわる。

 東大総合研究博物館は文京区に本郷本館と小石川分館があるが、「ここなら通りすがりの人にも貴重な標本に触れてもらえる利点があります」と、特任准教授の松原始さん(55)は話す。実際に、来館者の半数はインターメディアテクの存在を知らないという。

 入館無料で、館内に順路は設…

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