丸亀製麺の店舗

 丸亀製麺で店長として働き、うつ病を発症した息子。労災認定を受けたものの、父親は「休憩時間も働いていた」と息子とともに国に訴え続け、4年越しに主張を認めさせた。息子と同じ目に遭ってもらいたくない――。支えとなったのは父親のそんな思いだった。

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 地元の高校を出て、大手とされる飲食企業に就職し、息子は張り切っていた。「まずは3年、がんばってみるよ」

 だが、3年を待たずに2019年11月、目を輝かせていたはずの息子が、妻に電話でこうつぶやいた。「駅のホームを歩いていたらふらついて落ちそうになった。電車にひかれたら仕事に行かなくてすむ」

 異変を察知し、すぐに上京し…

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