今秋にとれる2025年産の主食用のコメについて、農林水産省は18日、水田での作付面積が前年実績より10.4万ヘクタール(8%)多い136.3万ヘクタールになりそうだと発表した。調査を始めた04年以降で最も大きい伸びだが、これが実現しても、コロナ禍前の作付面積には届かない見通しだ。
農水省が6月末時点の状況をまとめた。実際に主食用の作付けが増えれば、2年連続となる。前回の4月末時点の調査では7.5万ヘクタール(6%)増えるとみていたが、上方修正した。
米価の高止まりを受け、農家が主食用は高値で売れるとみて、加工用や飼料用から切り替えているとみられる。主食用以外のコメの作付けは前年より6.7万ヘクタール、麦・大豆は1.6万ヘクタール、いずれも前年より減る見込みだ。原料に使っているせんべいなどの菓子やみそなどの業界に、悪影響が及ぶ可能性もある。
また、前年は3万ヘクタール…