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久慈―盛岡誠桜 5回表、久慈の田中脩也の適時打で、三塁走者中村匡吾と二塁走者宇部智也がかえり、一挙2点=ライジング・サン・スタジアム
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 第72回春季東北地区高校野球岩手県大会の準決勝2試合が24日、野田村のライジング・サン・スタジアムであり、久慈と盛岡大付がそれぞれ決勝に進出し、来月9日から山形県で開かれる東北大会への出場を決めた。25日は悪天候が予想されるため、決勝戦と3位決定戦は26日に順延された。

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久慈11-0盛岡誠桜(5回コールド)

盛岡大付3-2専大北上

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 初めて得点圏に専大北上の走者が出た三回2死二塁。打席で3球目を待つ竹野颯選手(3年)に監督の指示を伝える伝令が走った。

 「真っすぐが来ているから思いきりたたけ」

 そして来た球はインコース真っすぐ。指示通りはじき返し、先制二塁打にした竹野選手は少し驚いた。

 「自分はこういうプレーもできるんだな」

 元々、バントや走塁でプレッシャーを与える小技が「仕事」という竹野選手。長打の適時打は新鮮な経験だったという。

 九回2死で立ったチーム最後の打席では、三塁手の守りが深いと見るや、すかさずセーフティーバントを仕掛けた。失敗したものの、「本業の小技」にもぬかりない姿勢をみせた。

 「秋と同じようにあと一歩で東北大会を逃したのは悔しいですが、夏への良い勉強になりました。リベンジします」

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