操車場で列車の連結作業などを見学する参加者=2025年6月23日午前9時55分、山形県白鷹町、大谷秀幸撮影

 乗務員不足で4月から減便しているフラワー長井線で23日、実際の仕事にふれる職場見学会が開かれた。運営する第三セクター「山形鉄道」の求人に対して、ハローワーク長井と山形労働局が初めて催した。

 フラワー長井線は運転士や車掌の退職が相次ぎ、4月から1日24本から16本に減らして運行している。山形鉄道は運転士や車掌、線路の保守作業員を募集中だ。

 見学会には県内外の20~50代の6人が参加した。長井駅(山形県長井市)から列車に乗って荒砥駅(白鷹町)まで運転席のようすを見た後、荒砥駅に併設する操車場で列車の連結などを見学。長井駅に戻って会社説明や個別相談に臨んだ。

 40代の男性は「ふだん見学できないところも見せてもらえて興味深かった。ぜひ応募したいと思った」と話した。20代の男性は「鉄道に興味がある。ローカル鉄道の運転士は、整備や安全運行に関するいろんなことをするんだとわかった」と話していた。応募するかどうかは、ほかのローカル鉄道を見てから考えるという。

 一方、これとは別に長井市が地域おこし協力隊の枠で運転士2人を今月末まで募集している。市によると、応募や問い合わせはあるが、件数は非公表という。

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