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停電の中、営業するコンビニエンスストア。商品棚に冷蔵商品は並んでいなかった=2024年8月30日午前11時59分、鹿児島県肝付町、仙崎信一撮影
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 九州では鹿児島県を中心に台風10号による大規模な停電が続き、解消のめどは立っていない。31日は天候が回復し、気温が上がる見通しで、エアコンが使えないなどで熱中症の懸念もある。

 九州電力によると、今回の台風では九州全体で最大約26.3万戸が停電。徐々に復旧しているが、30日午後8時半時点でも約5.1万戸が停電し、うち約5万戸は鹿児島県だ。

 最大瞬間風速51.5メートルを記録した枕崎市では一時、総戸数の88%が停電。鹿児島市でも13%が停電した。

 枕崎市でさつまあげなどの製造・販売を手がける「松野下蒲鉾(かまぼこ)」では、台風上陸前夜の28日夜から工場の停電が続くうえ、強風で屋根が2割ほど吹き飛んだ。

 冷蔵・冷凍保管していた工場の在庫のうち、数百万円相当を廃棄せざるを得ないという。松野下兼市社長(56)は「ここまでの停電は想定外だった」と嘆く。

 原材料の魚のすり身は冷凍庫…

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