九州電力川内原発=鹿児島県薩摩川内市

 九州電力が新たな原発の建設を検討すると発表したことについて、鹿児島県の塩田康一知事は20日、川内原発(薩摩川内市)敷地内で次世代革新炉を建設する場合、地元同意手続きのやり直しが必要との認識を示した。

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 報道陣の取材に応じた。九電の川内原発3号機増設計画について、県は2010年に同意を表明しているが、東日本大震災後は手続きを凍結するとの姿勢を続けている。この日、塩田知事は、九電が次世代革新炉を同原発敷地内で建設する場合、「当時の原子炉と異なるのであれば、もう1回知事の意見を求められると考えている」と述べた。

 川内3号機の凍結については、「1、2号機で電力を供給しており、改めて3号機をという状況では今の時点ではない」として、「スタンスは変わっていない」と繰り返した。「3号機の計画が白紙になるわけではない。かつて同意した3号機は凍結のままになっている」とも述べた。

 九電の発表については、「ま…

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