(第107回全国高校野球選手権愛知大会1回戦 新川13―12東海南)
息詰まるシーソーゲーム。東海南のエース竹内舷真投手(3年)の熱投も実を結ばなかった。
悔やむのは、逆転して1点リードで迎えた六回の投球だ。相手打者を追い込みながらも連打を浴び、5点を失った。「いつも以上に球に力はあったが、変化球でストライクが取れなかった」と入沢大翔捕手(3年)は振り返る。
「打力に自信があるのがチームの強み」(竹内投手)との言葉通り、続く七回で同点に追いついたが、八回に勝ち越しを許した。それでも、竹内健監督は「部員からの信頼が厚い」とエースを信じ、最後までマウンドを任せた。
東海南は、春の県大会で16強。今大会は春を超える結果をめざしたが、かなわなかった。竹内投手は「悔しいけど、後悔はない。自分の中では出し切ったという気持ちが大きい」と唇をかみしめた。