北京―パリ(約1万4千キロ)を約1カ月かけてクラシックカーで横断するラリーに、江東区の女性が挑戦している。昨年、乳がんの摘出手術を受けたばかり。過酷な挑戦だが、「何かに挑戦する人、挑戦しようとしている人の精神的な支えになれれば」と力を込める。
耐久ラリー「北京―パリ・モーターチャレンジ」に挑むのは、江東区の人材教育会社長・爰野(ここんの)寿美子さん(50)。5月中旬に日本を発ち、ユーラシア大陸を横断する。パリへの到着は今月下旬の予定だ。このラリーでは単純な速さではなく、決められたコースを制限時間内に正確に走れるかが問われるという。
爰野さんがラリーと出会ったのは10年ほど前。友人のすすめで、国内の2人1組で参加するクラシックカーのラリーにナビゲート役で参加。それまで車にもラリーにも全く興味はなかったが、すぐ故障するクラシックカーを直しながらゴールへたどり着く達成感に魅了された。
以来、国内外のさまざまなラリーに参加し、「挑戦することの楽しさ」を実感していった。「世界で最も過酷」とも言われるという「北京パリ」のことを知ったのは、そんなさなかの5年ほど前だった。
「どんどん上を目指していっ…