参院本会議の散会後、取材に応じる自民党の西田昌司氏=2025年3月12日午前11時54分、岩下毅撮影

 自民党の西田昌司参院議員は12日、参院議員総会で「もう一度、総裁選をして新たなリーダーを選び直さないといけない」と述べ、新年度予算成立後の総裁交代を訴えた。党内では参院選への危機感から、石破茂首相への不満が高まっており、こうした言動が「石破降ろし」に発展するか、注目が集まる。

 西田氏は総会後、「昨年の衆院選で負け、国民の審判が出ている。その方を看板に参院選をやることはあり得ない」と、改めて記者団に語った。

 9日に開かれた自民党大会後も、小林鷹之元経済安全保障相が首相の演説に対し、「自民党がどういう政策を打ち出していくのかというメッセージはあまり感じられなかった」と苦言を述べた。

 首相への厳しい評価は、参院選への焦りの裏返しだが、党内の権力争いの側面もあり、「石破降ろしが」が大きな動きになるかは、まだ不透明だ。

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