交通事故で脳に障害を負った男性が、障害がある人もない人も楽しめる音楽イベントを今年10月、三重県いなべ市などで開く。障害を負ったことで、一度は生きることに絶望した男性は音楽によって立ち直った。今度は音楽の力で障害のある人とない人の垣根をなくそうとしている。
「変わっている」「付き合いづらい」。事故を境にそんな言葉をかけられることが増え、仲間が離れていった。
三重県いなべ市の鈴木健仁さん(45)は中学生のときに車にはねられた。意識不明で病院に運ばれたが、一命を取り留めた。
「変わり者」「空気が読めない」、排除と絶望の日々
以来、進学先や就職先では変…