野球の練習で重要な役割を担う打撃投手。普段や試合前の練習で打者が心地よく打てる球をいかに投げ続けるか。打撃投手も試行錯誤する。
プロ野球・広島で打撃投手を務める久本祐一さん(45)は、2種類のグラブを持って「定位置」にいく。一つは小さい守備練習用のグラブで、もう一つは投手用の普通サイズ。二つを並べると、長さは4~5センチほど違う。
「大きい方が重たいので体重移動をしやすくて、速い球を投げられる。逆に、ゆったりとした球を求める打者には軽くて小さいグラブを使って投げている」。打者の好みや求めるスピードによって、サイズを使い分ける。
大阪府出身の久本さんは、柏…