自民党の二階俊博元幹事長が会長を務める超党派の「日中友好議員連盟」は19日、中国・北京を27~29日の日程で訪問すると発表した。訪問団は習近平(シーチンピン)国家主席との面会を求めており、水面下の調整が続く。東京電力福島第一原発の処理水放出を巡る対立など懸案が残る中、関係改善に向けた環境整備を目指す。
同議連の訪中は2019年5月以来となる。関係者によると、二階氏や副会長の岡田克也・立憲民主党幹事長、事務局長の小渕優子・自民党選挙対策委員長ら約10人が訪問団に加わる。
二階氏は17年と19年に自民党幹事長として訪中し、当時の安倍晋三首相の親書を習氏に手渡すなど日中外交のパイプ役として存在感を示してきた。今年3月に次期衆院選への不出馬を表明したが、その後も訪中のタイミングを模索していた。
日中間には、処理水放出を機…