関西囲碁将棋記者クラブ(加盟20社)は、第32回関西囲碁将棋記者クラブ賞に、囲碁部門で井山裕太三冠(35)=王座・碁聖・十段=、将棋部門で藤井聡太名人(22)=竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖と合わせ七冠=、特別賞に将棋の藤本渚(なぎさ)五段(19)を選び、8月1日に発表した。
関西在住あるいは関西所属の棋士らが選考の対象。囲碁は2023年、将棋は23年度の活躍を対象に、関西の囲碁将棋担当記者が投票で選んだ。
囲碁の井山三冠は大阪府東大阪市出身で日本棋院関西総本部(大阪市)の所属。「碁聖を無敗で堅持」し、「王座戦の関西対決を制し、二冠を死守」したことや、名人戦(朝日新聞社主催)七番勝負に挑戦者として登場したことなどが評価され、4年連続16回目の受賞となった。
将棋の藤井名人は日本将棋連盟関西本部(大阪市)所属。名人戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)七番勝負を制し、史上最年少の20歳10カ月で名人位を獲得。さらに、将棋界に現在、八つあるタイトルを独占する、史上初の「八冠」を達成したことなどが評価された。受賞は4年連続4回目。
特別賞に選ばれた将棋の藤本五段は日本将棋連盟関西本部所属。高松市出身、現在は大阪府在住の現役最年少棋士だ。名人戦の予選にあたる順位戦では初参加のC級2組で昇級を果たし、加古川青流戦を史上最年少で制した。記録部門でも、「勝数」は51勝(23年度1位タイ)、「勝率」は8割5分(歴代4位)と大活躍だった。(佐藤圭司)