(左から)桂ひろば、桂ちょうば、桂そうば=2025年1月14日、大阪市北区、岩本修弥撮影

 3月に二代目桂力造(りきぞう)を襲名する落語家の桂ひろば(46)、四代目桂米之助(よねのすけ)を襲名する桂ちょうば(46)、二代目桂惣兵衛(そうべえ)を襲名する桂そうば(46)が、朝日新聞大阪本社(大阪市北区)に襲名のあいさつに訪れ、意気込みを語った。

 ひろばは「見た目に合った名前。今まで通り落語に取り組み、飛躍の一年にしたい」、ちょうばは「名前を継ぐにあたってプレッシャーを感じているが、自分なりの米之助を見つけたい」、そうばは「新しい落語に挑戦していきたい」とそれぞれ抱負を述べた。

 上方落語の米朝一門に所属する同い年の3人。昨年4月、襲名することが発表されたが、6月、弟子3人の襲名を心待ちにしていた師匠の桂ざこばが亡くなった。

 ちょうばは「(先代の)米之助さんのご家族からも(襲名を)認めてもらい、師匠も喜んでくれていた。師匠も米之助さんから落語を習ったことがあるそうで、縁を感じる」と振り返った。

 せりふをなぞらず、登場人物の思いをぐっと込めて演じるのが「ざこば落語」。そんな師匠の落語を継いでいきたいと、そうばは言う。

 「亡くなった後、師匠の十八番(おはこ)のネタは何となくアンタッチャブルでやりづらかったが、今はへっつい幽霊や阿弥陀(あみだ)池、狸(たぬき)の化け寺などの稽古をしている。お披露目できるように磨いていきたい」

 「三人同時襲名披露公演」は3月20日午後3時、大阪市北区のサンケイホールブリーゼで。☎06・6341・8888(ブリーゼチケットセンター)

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