2025年大阪・関西万博に子どもを招待する大阪府の事業をめぐり、大阪市議会の教育こども委員会で22日、万博会場に向かうまでの交通機関や会場内での子どもの安全性の確保を求める意見が相次いだ。万博の工事現場で3月に発生した爆発事故も踏まえ、市側は「府教委や関係機関と連携しながら情報収集を進め、対応を検討する」との答弁を繰り返した。
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この日の委員会では、爆発事故などを受けて招待事業の中止を求めた5件の陳情書について議論したが、多数決で不採択が決まった。
陳情書を不採択としたのは、維新の7人。公明、自民・市民クラブ、自民くらしの3会派6人は継続審査を求めた。一方、招待事業の「再検討」を求めた陳情書は、全会派一致で引き続き審査することになった。
万博の無料招待事業は府が昨年8月に発表した。府内の4~18歳約102万人を対象とし、うち小中高校生約88万人は学校単位での招待を基本とする。府教委は各校に対し、参加の意思や来場日時、人数、交通手段などの意向調査を4月中旬から始め、5月末までの回答を呼びかけている。
「混雑する地下鉄で児童を引率」学校現場も不安の声
市教委はこの日の質疑で、市内の学校が参加する場合は、いずれも公共交通機関の地下鉄とシャトルバスの利用を想定していることを明かした。
これを受けて、荒木肇市議(…