京都・南座で行われる吉例顔見世興行の片岡仁左衛門さんのまねきを書く書家の川端清波さん=2024年11月8日午前9時41分、京都市左京区の妙伝寺、新井義顕撮影

 京都の年の瀬の風物詩、南座(京都市東山区)の歌舞伎公演「吉例顔見世(かおみせ)興行」を前に、出演する役者の名前を看板に記す「まねき書き」が8日、妙伝寺(同市左京区)で報道陣に公開された。

 看板が並ぶ一室で、書家の川端清波さん(39)が人間国宝の片岡仁左衛門さんの名前を筆で記した。太くて丸みのある独特の書体は「勘亭(かんてい)流」と呼ばれ、すき間なく客が入るようにと大入りの願いが込められている。墨には、文字にツヤを出すため日本酒が混ぜられた。

 26日に約50枚が南座の正面に掲げられる予定。顔見世興行は12月1~22日。(北村有樹子)

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