Smiley face
写真・図版
協会が毎回発行する特別公開の手引書。(左上から時計回りに)第1回、第10回、第20回、第30回、第40回、第50回、昨秋の第60回=2025年6月6日、京都市上京区、筒井次郎撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 毎年、春と秋の「京都非公開文化財特別公開」を主催する公益財団法人・京都古文化保存協会(事務局・京都市上京区)が、法人設立60周年を迎えた。京都府内の寺社など約370の会員を有し、貴重な文化財を守り続ける協会の活動を、特別公開を中心に振り返る。

 協会は、戦後間もない1948年に民間団体として結成された。寺社の連携を密にして文化財を維持しようとしたが、少ない資金では活動に限界がある。そこで65年に財団法人化し(2011年からは公益財団法人)、会員から集めた基本財産で運営するようにした。

 財団法人の設立趣意書には、文化財の置かれた厳しい状況が記される。

 明治以降、寺社への保護が断…

共有