京都古文化保存協会は6日、ふだんは公開しない寺社の建物や仏像などを参拝できる「京都非公開文化財特別公開」(朝日新聞社特別協力)の開催概要を発表した。4月26日~5月11日に、京都市と京都府八幡市の計16カ所が公開される。拝観料は文化財の保存・修理にあてる。
今春の目玉は京都市伏見区の6寺社で、うち2寺は初公開だ。鳥羽上皇ゆかりの北向山(きたむきざん)不動院は、秘仏本尊の不動明王像(重要文化財)を開帳。百貨店・大丸の創業家の菩提(ぼだい)寺・円妙院は、鶏を描いた江戸期の杉戸絵を披露する。
また、伝統文化保存協会が初参加。西陣織の人間国宝・喜多川平朗が制作に携わった葵祭の斎王代の装束などを光照院門跡(上京区)で展示し、女人列を再現する。
他に公開されるのは、京都市の上賀茂神社(北区)、梅辻家住宅(同)、下鴨神社(左京区)、金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)山門(同)、知恩院大方丈・小方丈(東山区)、隨心院(ずいしんいん、山科区)、伏見稲荷大社(伏見区)、大雲寺(同)、安楽寿院(同)、長建寺(同)、東寺五重塔(南区)、八幡市の石清水(いわしみず)八幡宮と松花堂庭園・美術館。
拝観料は1カ所あたり大人1千円、中高生500円(一部異なる)。開催期間が短い場所もある。詳細は協会ホームページ。問い合わせは協会(075・451・3313)。