新型有料特急車両のイメージ(京成電鉄の「中期経営計画」から)

 京成電鉄は21日、成田空港(千葉県成田市)と押上駅(東京都墨田区)を結ぶ新型の有料特急を2028年度に導入すると発表した。同社は同空港と京成上野駅(同台東区)間で有料特急スカイライナーを運行しているが、インバウンド(外国人旅客)が急増する成田と都心を結ぶ鉄道は、混雑や遅れが頻発している。同社は「新型特急で利便性向上を図る」としている。

 京成電鉄によると、新たな特急は新型車両で運行予定で、すでに車両設計に着手した。成田スカイアクセス線を走るが、ルートの詳細や停車駅は今後決めるとしている。

 成田国際空港会社(NAA)によると、29年3月末を目標とする滑走路の新増設を柱とした機能強化では、航空旅客数が現在の年間4千万人から7500万人に増えると見込まれる。このため、昨年設置された国土交通省の検討会では、鉄道会社に対し、アクセス向上を求める意見が出ていた。成田空港と東京都心を結ぶ有料特急はほかに、JR東日本の成田エクスプレスがある。

成田空港―京成上野間を走る京成電鉄の特急「スカイライナー」。同空港―押上間では新型特急を運行予定という=同社提供

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