Smiley face
写真・図版
JFEスチール東日本製鉄所京浜地区の高炉=2023年9月12日、川崎市、吉田耕一郎撮影

 鉄鋼を生産してきた土地や設備が、デジタル化で需要が拡大しているデータセンターに生かされそうだ。三菱商事とJFEホールディングスは26日、川崎市の高炉跡周辺で2030年度までにデータセンターを建設する方向で検討を始めると発表した。投資額は今後詰めるが、1千億円を上回る可能性がある。

 川崎市の沿岸部にあるJFEの東日本製鉄所京浜地区では基幹設備の高炉を23年に停止しており、その周辺の土地およそ5ヘクタールや製鉄などに利用してきた発電設備を転用する方向だ。東京都心に近く、データ処理に必要な大量の電気を調達しやすい環境を生かそうと、事業化調査を25年度に始める。

 高炉跡の一帯には、液化水素…

共有