投開票日前日には同党の志位和夫議長(右)が期間中2度目の京都入りをした=2025年7月19日午後7時58分、京都市中京区、山田みう撮影

 「まさか倉林さんが落ちるなんて」

 7月20日に投開票された参院選京都選挙区(改選数2)。落選の報が入った事務所で戸惑う声があがった。

 共産現職で3期目をめざした倉林明子氏(64)は1994年に京都府議に初当選。その後京都市議5期、参院議員2期と選挙で無敗だった。そして、参院で守ってきた議席は、党にとって今回の改選では東京、埼玉と合わせて三つしかない貴重な議席だった。

 中でも京都は1950年から7期28年にわたり革新系の知事が府政を担うなど、伝統的に強い地盤を持つ。

 渡辺和俊府委員長は「京都は共産党にとって生命線」と位置づけていた。田村智子委員長や志位和夫議長ら党幹部がくり返し京都入りするなど党をあげての選挙戦を展開した。

 ただ、党員や支援者が高齢化している全国的な傾向は京都も同じだ。既に昨秋の衆院選では府内の比例票12万7千票(前回比2万5千票減)は4番手に沈んでいた。

 猛暑の選挙戦、外での活動が…

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