華やかな平安装束を着て百人一首の手合わせをする新春恒例の「かるた始め式」が3日、京都市東山区の八坂神社であった。祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)が和歌を初めて詠んだと伝わることにちなんで開かれる伝統行事で、今年で53回目。
初詣の参拝者が見守るなか、全日本かるた協会近畿支部の9~29歳の12人が境内の能舞台で「童女」と「かるた姫」に扮して優雅な手さばきで札を取り合った。その後は競技かるたの公開演技があり、迫力のある札の取り合いを披露した。参加した京都大学かるた会の岡田純果(すみか)さん(18)は「ずっと京都に住んでいて憧れの舞台。よい新年のスタートになりました」と話した。