日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭は22日、後祭(あとまつり)の宵々山(よいよいやま)を迎えた。24日の山鉾(やまほこ)巡行に参加する11基の山鉾が駒形提灯(ちょうちん)のあかりに照らされ、浴衣姿の見物客らがそぞろ歩いた。
各山鉾町の町会所には、巡行で山鉾を飾る装飾品などが展示されている。「会所飾り」と呼ばれる。鯉山(こいやま)では、16世紀のベルギーでつくられたというタペストリー(国重要文化財)や、江戸時代の名工・左甚五郎の作とされ、滝を登る木彫りの鯉などが並ぶ。鯉山保存会の北川和男代表理事の説明も受けながら、人々が熱心に見つめていた。
23日に宵山を迎え、24日の巡行は午前9時半に烏丸御池を出発する。