京都中央信用金庫(京都市下京区)は2025年1月6日から、気候変動対策など環境問題の解決や、創業まもないスタートアップ企業への出資に使い道を限定した定期預金「中信グリーン&スタートアップ預金」を発売する。金融庁が信用格付け機関として指定する日本格付研究所によると、スタートアップ支援の預金商品は全国初という。
出資先のスタートアップは、京都、大阪、滋賀、奈良の2府2県に本店を置く創業10年程度の企業。最大の特徴は、預入金額を既存のグリーン預金より大幅に引き下げて個人は100万円、法人は500万円からとしたことだ。5千万米ドル(約75億円)からを対象とする三井住友銀行をはじめ、メガバンクの多くがグリーン預金を発売しているが、ほとんどが大手上場企業向けだ。
今回、大幅に引き下げた狙いについて、総合企画部の内藤達也・業務役は「将来、世界へ羽ばたく企業を支える取り組みに一般のお客様にも広く関心を持っていただきたいから」と説明する。
預金は自動継続のスーパー定期3年ものと5年もので、3年ものの金利は年0・225%、5年ものは年0・5%。店頭表示金利よりそれぞれ0・075%と0・3%を上乗せした。募集総額は100億円。総額に達し次第、締め切る。問い合わせは京都中信総合企画部(075・223・8385)。