野球の第13回U18(18歳以下)アジア選手権に出場する高校日本代表が27日、ほっともっと神戸で関西学生野球連盟選抜と7イニング制の練習試合を行い、1―3で敗れた。
この日は、体調不良で大事を取って休養した坂井遼(はる)(関東第一)を除く7投手が、1回ずつ登板した。先発の田崎颯士(りゅうと)(興南)は制球に苦しんで1回3失点だったが、救援した6投手は無失点でつないだ。
特に順調な仕上がりを見せたのが、今夏の甲子園で優勝した左腕の中崎琉生(るい)(京都国際)だ。決勝から中3日で登板し、五回2死一塁では内角スライダーでバットを折って二ゴロにするなど、打者4人に無安打1四球投球。代表合宿の初日から2日間はノースロー調整で、疲労回復に努めた左腕は「今日はいい感じで投げられた」。最速は140キロで「思ったより直球も走って、空振りが取れたのは良かった。大学生のバットを折れたのは自信につながった」と話した。
国際球へも徐々に順応している。「縫い目が少しはっきりしていて、球も軽い。(チェンジアップも)少し抜けやすい」と分析。元々、内外角を丁寧に突く投球が身上で「(国際大会でも)横幅を使って打者にどれだけ広く見せられるか。持っているものを全て出して、引き出しをさらに広げられたら」。
28日は同球場で大学日本代表と壮行試合を行う。