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京都市バスのかつての字幕式方向幕=京都市交通局提供
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 京都市バスの行き先や系統番号を表示する字幕式方向幕の運用が今年3月で終了した。LED式の方向幕にすべて置き換わったためだ。ロール状の行き先表示が切り替わる字幕式には趣があってファンも少なくなかったが、コスト面にとどまらないメリットがLED式にはあるという。

 市交通局技術課によると、2018年度からフルカラーのLED式を採用し始め、今年3月に切り替えが終わった。市バスは現在810台あり、フルカラーのLED式は766台、それ以前に導入していた単色のLED式は44台ある。他のバス事業者ではもっと早くに字幕式からLED式への切り替えを済ませた所が多いが、市バスの場合は、「台数が多く、更新完了に時間がかかった」(同課)そうだ。

 字幕式の場合、ダイヤ改定時に行き先表示などを変更する際、方向幕を作り替える必要があった。切り接ぎをして対応したり、新たに作ったりしてコストがかかる。業務を委託している業者の職人が減っており、時間がかかることがあったという。

混雑時の柔軟な運用が容易に

 方向幕の切り替えは、84の…

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