京都市議会や市政に関心を持ってもらおうと、市立美術工芸高校(京都市下京区)の生徒たちが、市議会の役割や活動のPRに取り組んでいる。5月19日にあった中間発表では、生徒たちが広報活動のためのアイデアを披露した。
取り組みは、市議会と連携した授業の一環。生徒たちは、4月に市議会の議場を訪れ、市議の話を聞いた後、PRの方法を検討している。
この日、高校で行われたプレゼンテーションでは、デザイン専攻の3年生9人がそれぞれの案を発表し、市議の意見を聞いた。議場見学に訪れた小学生向けのグッズ作り、色やデザインで訴えかけるポスターの制作、若者向けのフリーペーパーの発行などの案が出た。市の条例を題材にした「かるた」を作るというアイデアもあった。
発表した生徒の一人、酒谷奏太さん(18)は、PRの方法を考えるなかで、議会や議員へのイメージが変わったという。「(議会は)難しいと思っていたが、実際に接してみて、明るく、わかりやすいと感じるようになった。議会の役割や活動への理解も深まった」と話した。
生徒たちはそれぞれのアイデアを形にして、6月の最終発表に臨む。市議会は、生徒たちのアイデアを今後の情報発信に生かすという。