採点ミスについて謝罪する京都府立医科大学の橋本直哉・副学長(中央)ら=2025年6月12日午後1時39分、京都市上京区、八百板一平撮影

 京都府立医科大学(京都市上京区)は12日、2月25日に実施した医学部医学科の一般選抜(前期日程)の英語で、採点ミスがあったと発表した。採点をやり直した結果、2人が追加合格になったという。

 会見した橋本直哉副学長は、追加合格となった2人について「ご本人の意向が最優先。本学に入学を希望される場合には、不利益が生じないようにしたい」と述べた。不合格で生じた費用の補償も「適切に対応したい」と説明し、「ご迷惑とご心配をおかけしたことを、心より深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 英語の試験を受けたのは255人。大学がホームページで公表した解答例を見た学習塾の関係者から4月に「誤りではないか」と指摘があった。この指摘をきっかけに採点結果を確認したところ、記述式の解答の採点にばらつきがあり、不正確だと判明したという。

 ミスの原因は、採点を担当した2人の教員の点検作業が十分ではなかったため。教員が1人で採点し、もう1人が点検できていないケースもあったという。大学は、再発防止のために学内の教員でつくる委員会を設置した。ミスが起きた経緯を検証し、採点マニュアルの見直しなどをする方針という。

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