関西の大手私鉄・京阪ホールディングス(HD)の平川良浩社長が、朝日新聞の取材に応じた。大阪・関西万博では、当初見込みを3割も上回る業績への効果が出ている。一方、京都では日本人観光客を増やす取り組みを進めるという。
――ここまでの万博効果をどうみますか。
「グループ全体での万博関連の営業収益は、計画より3割程度は上ぶれるかなとみています。一番影響が出ているのは、ホテル事業です。京都は以前から稼働率が高かったのですが、大阪での稼働率も上がりました」
「運輸業も好調です。(日本国際博覧会協会が当初出していた来場者数)2820万人という想定をもとにした数字よりは、やや下回っていますが」
――10月に万博が閉幕すると反動もありそうです。どう対応しますか。
「万博が終わると、京都が紅葉の季節になってきます。『万博が終わって大阪・京都落ち着いてきたので、行きましょう』という方々も出てくると思っています」
「いま京都は、日本人の観光客が減っています。そこが戻ってくるような施策を打ちたい。修学旅行や遠足も、いまは万博が多いですが、通常に戻ってくると思います」
――日本人に向けて、何を訴…