京都古文化保存協会は24日、相国寺(しょうこくじ)と塔頭(たっちゅう)の光源院(いずれも京都市上京区)の特別公開を3月2~9日に実施すると発表した。毎年春と秋に行われる「京都非公開文化財特別公開」の一環で、初めての3月開催。朝日新聞社が特別協力する。
相国寺は、室町幕府3代将軍・足利義満が創建した臨済宗相国寺派の大本山。法堂(はっとう、重要文化財)と方丈、浴室を公開する。法堂は慶長10(1605)年、豊臣秀頼が寄進した現存最古の法堂建築で、天井に狩野光信による「蟠龍図(ばんりゅうず)」が描かれている。浴室は、かけ湯式の風呂のある建物。
光源院は、室町幕府13代将軍の足利義輝の菩提寺(ぼだいじ)。本堂の12面の襖(ふすま)絵「十二支の図」などを公開する。
拝観料は各大人1千円、中高生500円で、文化財の保存・修理に充てられる。詳細は協会ホームページ(http://www.kobunka.com