総務省=東京都千代田区

 総務省が24日に発表した人口動態で、都道府県別では東京都の人口が3年ぶりに増加した。ただ、東京、関西、名古屋の3大都市圏でみるといずれも減少しており、都市部でも人口が減る流れは変わっていない。

 昨年1年間の日本人の人口増加率が全国の市区でトップだったのは東京都台東区で、前年比1・28%(2450人)増えた。浅草などがあり、古くからの住民が住む「下町」のイメージが強いが、ここ数年で上野駅周辺の再開発が急速に進み、高層マンションの建設も相次いでいる。

 不動産調査会社「東京カンテイ」の高橋雅之・主任研究員によると、台東区は不動産価格が東京都心部では相対的に安く、坪単価は隣接する中央区や千代田区に比べ「半値以下」という。高橋氏は「丸の内や品川といったオフィス街に近いうえ、再開発で街のイメージが変化し、若いファミリー層が割安感のあるマンションを購入している」と分析する。

 人口増加率の2位は東京都港…

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