「ずっと炎を見ていられるんですよね。やっぱりいいなあと思います」
札幌市職員の松本丈史さん(50)は約5年前に自宅を新築した際、居間に薪(まき)ストーブを設置した。週末に火を入れて暖房に使ったり、揺らめく炎を眺めたりしている。
住宅選びの際、見学に訪れた住宅で薪ストーブの炎を見て、一目ぼれした。設置したのは米国製だ。ピザやローストチキンなどの料理もできる大型の機種で、オーブン代わりにも使っている。
薪はストーブの販売店に配達してもらい、玄関前の専用棚に数年分を保管する。メンテナンスとして約2年に一度、自分で煙突掃除をする。
導入費用は高め
業界団体の日本暖炉ストーブ協会によると、全国の薪ストーブ・暖炉の販売台数はピーク時の2013年の1万900台から19年に6900台まで減ったが、ここ数年は増加しており、22年は7800台だった。
道央圏を中心に約40年前か…