大阪で生まれ育ち、海外移住を夢見てきた女性が、人生のセカンドステージで全く縁のなかった高知市に移り住み、地域を盛り上げる「推し活」に目覚めた。
大阪府八尾市の主婦だった伊藤明子さん(55)が、高知市で暮らし始めたのは3年余り前。きっかけはコロナ禍だった。
2021年4月、長女の怜奈さんが高知大学に進学したが、講義はリモート主体で、八尾市の自宅で受講していた。伊藤さんは「せっかくだから高知に借りた部屋に住めば」と促したが、踏ん切りがなかなかつかない。
伊藤さんは夫と相談し、怜奈さんの背中を押すために高知の下宿先のそばで暮らすことにした。
伊藤さんは学生時代、ウサギ好きが高じ、全米規模のラビットイベントの開催に合わせて米西海岸に留学したほどの行動派。怜奈さんの幼い頃はハワイで暮らしたこともある。
高知に来てもじっとしているのが性に合わず、高知市地域おこし協力隊員に応募した。
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