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Ai4のエントランス。(右から)「コンピューターの父」とも称される数学者アラン・チューリング氏、カナダ・トロント大のジェフリー・ヒントン氏、米スタンフォード大のフェイフェイ・リー氏の等身大パネルが飾られた=2025年8月13日、ラスベガス、市野塊撮影

 AI(人工知能)企業が集まる北米最大級のイベント「Ai4」が13日まで3日間、米ラスベガスで開かれた。AIの「ゴッドファーザー」と呼ばれるカナダ・トロント大のジェフリー・ヒントン名誉教授が講演し、これからのAIの開発には「母親と赤ちゃん」の関係性が参考になると語った。

 Ai4は2018年から毎年開催。今年はAI開発企業を中心に250社以上が出展し、85カ国8千人以上が参加した。AIを使ったロボットや、新たなサービスが披露された。

 今年の目玉はノーベル物理学賞を受賞したヒントン氏らAI研究の第一人者による講演だ。AI開発の進むべき方向性について意見が交わされた。

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Ai4で講演するカナダ・トロント大のジェフリー・ヒントン名誉教授=2025年8月12日、ラスベガス、市野塊撮影

「賢くない者に支配されるモデル」

 AIのリスクについて警鐘を鳴らしてきたヒントン氏は、AIを制御するための持論を展開した。規制的手法は、いずれAIが人間よりも賢くなれば回避されるとし、「母親と赤ちゃん」の関係性が参考になると述べた。

 ヒントン氏は「賢い者が、よ…

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