(17日、第107回全国高校野球選手権大会3回戦 県岐阜商3―1明豊)
けがで地方大会はベンチ外だった背番号20が好救援で堂々の甲子園デビューだ。
県岐阜商の2年生左腕の渡辺大雅は二回2死一、二塁で救援へ向かった。「甲子園のマウンドが硬くて……」。いきなりストレートの四球で満塁。その後も2球続けてボールとなった。初ストライクで落ち着きを取り戻すと、内野ゴロでピンチを切り抜けた。
直球は120キロ台、スライダー、チェンジアップは時に100キロ台。その緩さが相手打線を狂わせた。コースを丁寧に突き、打たせて取る。六回途中まで無失点に抑えた。
1、2回戦は2年生エースの柴田蒼亮が一人で投げ抜いた。「助けてもらってばかりではダメ」と同学年の渡辺大には期する思いがあった。
大黒柱の負担を軽くし、「こういう勝ち方ができたのは優勝するまでの連戦で生きてくる」と4番打者の坂口路歩。厚みが出てきた投手陣で、春の王者が待ち構える準々決勝に臨む。
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