徳島市の阿波踊りが11日、開幕する。昨年は悪天候下での開催や、1席20万円のプレミアム桟敷席の建築基準法違反問題が批判を受けた。8日には「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」も出た。「安心・安全」を掲げる「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」の庄野浩司・実行委員長(50)に聞いた。
――今年の開催は「安心・安全」を掲げています
悪天候時の対応については、新たにガイドラインを作りました。台風接近が予想される場合など、なるべく早くに中止の判断をします。会場の天気が良くても、ボランティアが来られなかったり、高速バスが運休したりといった影響が出る可能性もあるので、早めの判断が必要です。
それ以降も、市から中止要請があった場合などは、市の方針に沿うことにしました。
熱中症予防の対策も強化しました。有料演舞場には踊り手向けに大型のミストファンを設置し、救護所には熱中症対策のキットを置きます。看護師らが対応にあたるほか、消防とも連携を取っていきます。
「巨大地震注意」の発表を受け、市が来場者の避難誘導計画を再点検し、実行委に示されると聞いています。それに沿って、適切に対応していきます。
プレミアム桟敷席については…