炊きたての新米

 4月28日~5月4日に全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格は税込み4214円で、前の週より19円(0.4%)安かった。値下がりは昨年末以来18週ぶりで、政府が備蓄米を放出してから初めて。下げ幅は小さく、値下がりが続くかは不透明だ。

  • 18週ぶり下落のコメ価格、備蓄米の効果? 専門家の注目点は

 農林水産省が調査会社のデータをもとに算出し、12日に公表した。前年同期の価格(2106円)と比べると、約2倍の高値になっている。

 昨夏から加速した米価の高騰が収まらないことから、農水省は備蓄米の活用を2月上旬に表明。入札を通して放出した備蓄米は、3月下旬から一部の店舗では5キロ3500円前後で売られていた。しかしコメ全体の平均価格は、ゆるやかな上昇が続いた。

 農水省の調査では、3月の入札で放出した約21万トンのうち、4月13日までにスーパーなどの小売店に届いたのは1.4%の3018トンしかなかった。放出した当初は流通業者間で精米や輸送などの計画の調整に時間がかかり、各地に行き渡るのが遅れていた。

 備蓄米の流通量がある程度増えたため、ここに来て価格が下落に転じた可能性がある。

 ただ、江藤拓農水相は今月9…

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