6月いっぱいでの廃部となる新潟県長岡市立川口中学校の吹奏楽部員3人が9日、最初で最後の晴れ舞台に立った。この日、同県魚沼市で開かれた地元の吹奏楽団のコンサートに参加し、共演した。少ない人数ながらも練習を重ねた約2年間。3人はそれぞれの思いとともにステージに臨んだ。
参加したのは、魚沼、南魚沼の両市を中心に県内外の吹奏楽愛好家らでつくる魚沼吹奏楽団のサマーコンサート。約40人の楽団員にまじって、川口中3年でクラリネット担当の覚張(がくはり)美幸さん(14)、フルートの佐藤日和さん(14)、アルトサックスの岡村唯那さん(15)が、いつになく硬い表情を見せる。緊張感は客席まで伝わってきた。
オープニング曲は、人気アニメのテーマソング「残酷な天使のテーゼ」。3人は、指揮者のタクトと楽譜を目で追いながら、懸命に指を動かし、音を奏でた。楽団メンバーのバックアップもあり、迫力ある演奏に、観客席からは大きな拍手が送られた。
その後は一度、降壇。ただア…